暦(こよみ)の見方・読み方
地鎮祭で水晶玉を庭の土地に埋めようと思いますが、
暦(こよみ)で埋めて良い日の見方を教えて下さい。
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暦(こよみ)について
年末には本屋で暦の本をよく見かけます。
暦には、干支・九星・六曜など、いろいろな情報が載っていて
それを参考に結婚式や棟上げなどの行事を良い日に決める事も多いですよね 。
使い方によりすごく役立ちます。
高島暦・神宮館・神明館・・・など出版されていますが、少しずつ違うので
自分に合うものを選んで下さい。 当店では、神明館を参考にしています。
あなたも暦を使って行事など良い日におこない、禍などを避けてみて下さい。
暦とは
暦とは、陰陽五行説をもとに 旧暦、新暦、二十四節気、干支、九星、六曜、十二直、二十八宿など、
時の流れを体系化したものです。方位や運勢の吉凶など、さまざまな役に立つ情報が載っています。
暦の見方・読み方
暦には、いいろな情報が掲載されているので、何につて見るのかにより、見方が異なります。
それで、質問のあった
「地鎮祭で水晶玉を埋めようと思いますが、暦で埋めて良いを教えて下さい。」
についての暦の見方、読み方です。
地鎮用の水晶玉を埋める良い日の見方は暦の吉凶表の「十二直・中段」「二十八宿」「下段」「六曜」を参考にして
土地をさわって良い日を選びます。
下記の「十二直・中段」「二十八宿」「下段」「六曜」それぞれの良い日が合わさった日を選びます。
暦で良い日が4つすべて合わさる日は少ないので、それぞれの
3つ合わさる日、なければ2つ合わさる日、で良い日を選びます。
「十二直・中段」
建(たつ)・満(みつ)・定(さだん)・執(とる)・成(なる)・納(おさん)・開(ひらく)の日を選びます。「二十八宿」
角(かく)・氐(てい)・房(ぼう)・尾(び)・箕(き)・斗(と)・牛(ぎゅう)・室(しつ)・壁(へき)・婁(ろう)・昴(ぼう)・畢(ひつ)・井(せい)・鬼(き)・張(ちょう)・軫(しん)の日を選びます。「下段」
天恩(てんおん)・大明(だいみょう)・母倉(ぼそう)・月徳(つきとく)・鬼宿 (きしゅく)・の日を選びます。「六曜」
仏滅(ぶつめつ)の日を選びません。○大願成就日も参考に
六曜について
大安は日が良い、友引なので葬式を避けた、仏滅は縁起が悪い、などいわれて
今でも使われている 先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口 のことです。
旧暦を基にその日の運勢などを先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類に分けた
吉凶付きの暦注で、暦のカレンダーなどにも載っています。
【六曜の解説】
先勝(さきかち)
万事に急ぐことが良いとされ願い事・交渉は午前中吉。午後は凶。
友引(ともびき)
凶事に友を引く日とされ、朝夕吉事に用いて良いが、正午は凶。葬儀は忌む日。
先負(さきまけ)
午前中は凶、午後は吉。何事も急がず平静であることが良いとされる日。
仏滅(ぶつめつ)
仏も滅するような大凶日で諸事・婚礼など慎むべき日。病気は長引く恐れ。
大安(だいあん)
六曜の中で最も良い日とされ、すべてに障りなく大吉。祝い事、婚礼に特に良い日。
赤口(じゃっこう)
正午のみ吉で朝夕は凶。祝い事や新規の事は慎み、法事は正午だけは良い日。
十二直・中段について
十二直(じゅうにちょく)とは、十二客・中段とも呼ばれ、二十四節気と干支を組み合わせたもので
建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉 のことです。
【十二直・中段の解説】
建(たつ)
万物を建て生ずる日で、よろず大吉。神仏祭祀・棟上げ・開業・婚礼・移転等に吉。
除(のぞく)
不浄を拭い、百凶を除き去る日。医療始め・仕事始め等は大吉。旅行・移転・動土は凶。
満(みつ)
万物すべて満たされる良日とされる。祭祀・婚礼・建築・開業・種まきに吉。服薬始めは凶。
平(たいら)
物事共に平安平等となるという意から、吉凶ともに平らかな日。祝い事・相談事大吉。溝掘りは凶。
定(さだん)
物事を定めるに適し、将来の基礎を固める吉日。建築・移転・婚礼には吉。訴訟・旅行等は凶。
執(とる)
万物の活動成育をうながし、とり行うとされる。収穫・買入れ等に良く、婚礼・建築・祭祀も吉。
破(やぶる)
相対しうち破る意味から戦えば傷つくとされる。約束相談等物を取り定める事や祝い事はすべて凶。
危(あやぶ)
危うき日であり何事も控え目が良い。危惧を伴うので、新規に始めることは要注意。旅行も凶日。
成(なる)
物事が成就するとされ、新規に始めるのに良い日。建築・開業・披露等に吉。訴訟・談判は凶。
納(おさん)
万事取り収めるのに良い日で、五穀の収納・仕入等に用いて障りなし。買付・集金・建築・移転吉。
開(ひらく)
神使天険を開通させるとされ、運が開ける日。開業・入学・建築・移転・婚礼に吉。不浄事は凶。
閉(とず)
諸事閉止するという意味があり、建墓・金銭の収納には良いが、事始め・開店・開業・移転は凶。
二十八宿について
二十八宿(にじゅうはっしゅく)とは星座で、角・亢・氐・房・心・尾・箕・斗・牛・女・虚・危・室・壁・奎・婁・胃・昴・畢・觜・参・井・鬼・柳・星・張・翼・軫 のことで吉凶判断に使われています。
二十八の星座は、7つずつの四方位に分け、それぞれの方位の獣神が、東の青龍・北の玄武・西の白虎・南の朱雀 の四獣神です。
【二十八宿の解説】
角(かく)
婚礼・普請・衣類裁ち・着初め等に吉。葬儀は凶。
亢(こう)
種まき・裁縫・婚礼は吉。建築・旅行・移転には凶。
氐(てい)
婚礼・開業・種まき・酒造り等に吉。その他は凶。
房(ぼう)
婚礼・建築・旅行・移転・仏事や神事等に吉。
心(しん)
神仏祭祀・旅行・移転に吉。建築・葬儀・造作凶。
尾(び)
婚礼・開業・造作・新規事業に吉。衣類裁ちは凶。
箕(き)
動土・造作・集金・開業は吉。婚礼。葬儀は凶。
斗(と)
井戸掘り。造作・動土・裁縫・新規事は吉。
牛(ぎゅう)
何事に用いても良い日で迅速に進めて吉を得る。。
女(じょ)
学芸・稽古事始めには良いが、他は万事慎むこと。
虚(きょ)
入学は吉。他は万事労して功無く骨折り損を招く。
危(き)
動土・建築に障りないが、衣類裁ち・婚礼には凶。
室(しつ)
神仏祭祀・造作・祝い事には吉を招く。葬儀は凶。
壁(へき)
婚礼・建築・新規事の始め等大吉。南に行くは凶。
奎(けい)
衣類裁ち・着初め・婚礼・井戸掘り吉。葬儀は凶。
婁(ろう)
建築・動土・婚礼等に良く、衣類裁ちは大吉。
胃(い)
造作・婚礼・公事に関与するは吉。私事には凶。
昴(ぼう)
神仏参詣・祝い事・新規事開始等に用いて大吉。
畢(ひつ)
神事・祭礼・造作・移転・不動産取得には吉日。
觜(し)
学芸のみ吉。その他は造作に用いれば家財を失う。
参(しん)
婚礼・就職・造作・仕入・集金・養子縁組等は吉。
井(せい)
神仏参詣・動土・井戸掘り・造作・種まきに吉日。
鬼(き)
婚礼以外の祝い事・旅行・開業・建築等すべて吉。
柳(りゅう)
新規事・造作・普請・婚礼は控える。葬儀は大凶。
星(せい)
神仏祭祀・療養始めに吉。婚礼・葬儀・種まきは凶。
張(ちょう)
神仏祭祀・就職・開業・婚礼等、何事にも吉。
翼(よく)
万事に用心が肝要の日。種まき・旅行には障りなし。
軫(しん)
神仏祭祀・建築・不動産売買・婚礼吉。衣類裁ち凶。
下段について
昔から悪い日を避けたいという願いから、生活の知恵として伝わっているものです。
【下段の解説】
天恩(てんおん)
天恩のある日で吉事に用いて大吉。凶事には悪日。
大明(だいみょう)
陰陽和合の大吉日。造作・旅行・移転・婚礼に吉。
母倉(ぼそう)
天が万物を育成するとされ、万事にわたって吉。
月徳(つきとく)
種まき・動土・婚礼・家の増改築に用いて吉日。
神吉(かみよし)
神仏参拝等神事に関する事に吉日。不浄事は凶。
鬼宿 (きしゅく)
祝い事や新規事を始めるに大吉。長寿名誉を得る。
伐日(ばつにち)
下のものが上のものを剋すろとされ、万事に凶日。
地火(じか)
地気炎上の凶日で、動土・造作・移転は忌む。
血忌(ちいみ)
殺生・鍼灸・手術等すべての血をみる事を忌む日。
凶会(くえ)
悪い事が集まる意味で婚礼等吉事を行うのは凶。
復日(ふくび)
何事も重なる日で吉日は吉が重なり、凶も重なる。
天火(てんか)
天に火気甚だしく、棟上げ・屋根ふき等は凶。
往亡(おうもう)
往って亡ぶ日で旅行・移転・婚礼等出行を忌む。
重日(じゅうび)
着初め・取引・入学等は吉で、婚礼・葬儀には凶。
黒日(くろび)
物事成就しにくいとされる日。葬儀は妨げなし。
帰忌(きこ)
星の精が家を寒ぐ日。移転・金銭の貸出し等忌む。
十死(じゅうし)
黒日に次ぐ凶日とされる。文殊
五墓(ごむ)
動土・地固め・葬儀・種まき等を忌む墓運の日。
大禍(たいか)
万事用いて凶で、特に家の修理・口舌を慎むこと。
滅門(めつもん)
物事を始めると一家を滅ぼすとされる日。
○と●の解説
○は、大願成就日・神仏祈願・開業・建築等諸事大吉の日です。
●は、不成就日、物事が成就しがたく悪い結果を招く日です。
暦を参考にして生活するときっと良い方向へと向います。 暦の見方・読み方を知り、良い情報を見つけてお役立て下さい。
(新明館蔵版を参照)